お知らせ

【世界最高峰サーフブランド ROCK DANCEの秘密にせまる】

皆さまこんにちは。
ISAレベル0コーチ YUKIです。

先日、数多くの有名サーフブランドを提供している「ソエダサーフボードジャパン(SSJ)様」の工場にお邪魔しました。
サンチャイルドメンバーもお世話になっているサーフブランド「ROCK DANCEの工場です!

工場の場所はサーフポイントまで車で5分!湘南・平塚。


「SSJ」の歴史は長く、先代社長・添田博道さんがサーフィンコンペティションを退いて創業。
博道さんが学生の頃、サーフボードが壊れても新しく買い換えられないため自分でリペアしノウハウを学んでいったのが始まり。
現在SSJは次世代を担うプロサーファーのスポンサーをしており、日本はもちろん、世界各地のサーフポイントで彼らのテストライドを元に多くの情報を収集しているため、
どの地域のユーザーにも合うサーフボードを提供しています。

また、日本人ならではの細かなクラフトマン(職人)のシェイプ技術やノウハウの高さは世界最先端だといって過言ではありません!
これから僕の見学した様をご紹介したいと思います。

ブログを読み終わってからは「MY サーフボード」がほしくなってしまうかも~!

それではご紹介させていただきます。



お忙しい中、僕らを快く迎えてくださった現社長・添田知博さん!

シェイパーとして高い技術力をお持ちの知博さんに工場を案内していただきました。

オーダーするときに必要なサーフボードのナレッジも教えていただき、本当に光栄です。ありがとうございます!

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ここら始まる!サーフボードの源・ブランクス

まず最初に案内されたのがサーフボードの原型「ブランクス」がストックしてある場所。信頼と歴史ある有名な製造会社から輸入しているそうです。

製造形状から「フォーム(泡)」とも呼ばれており、従来のポリウレタン素材から、最近流行したポリスチレン素材の物を並べてもらいました。

形はサーフボードに近いのですが、ただのブロックです。

しかし、シェイパーたちは乗り手の乗る波とスキルに応じて、ブランクスを選ぶことから作業は始まっているのです。

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ROCK DANCEシェイパー

原型のブランクスをお客様のオーダーに沿ってシェイプするクラフトマンが「シェイパー」と呼ばれています。

ここで間違っていると、あとの作業がどんなに良くてもユーザーの思い通りのサーフボードには仕上がらないため、最も重要な工程と言っても過言ではないと思います。

ROCK DANCEは長年のシェイピング技術と知識でユーザーのスタイルにマッチしたサーフボードを提供しているため、多くのユーザーに長く愛されています。

ブランクスをシェイプしてサーフボードの形に仕上げます。

最近はマシンシェイプで大まかに削った後に、細かい仕上げにハンドシェイプを行うそうですが、ROCK DANCEは一からハンドシェイプに拘っています。

オールハンドシェイプに要する時間は、マシンシェイプの倍以上かかりますが、上級者はもちろんのこと、これからスキルが伸びていく初心者ライダーのボードメイクに最も反映されるそうです。

乗り手のことをを常に考えているクラフトマンの情熱が伝わりますね!

SSJは松本光二さん(ROCKDANCE MATSUMOTO)、ウェイド・トコロ(Tokoro)、そして添田知博さん(T.soeda)、他にも有名なシェイパーを迎えています。

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哀愁漂うシェイピングマシン。

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ストリンガー

「ストリンガー」とはブランクスの真ん中にある木のことを言います。

この木がサーフボードの特性としてフレックスな動きを出しながらも折れにくくしている支えとなります。

サーフボードが進化している近年はストリンガーを入れる場所、素材に変化をつけています。

色を変えたり、堅めの木材を使ったり、レールに沿って入っていたり、

高密度のポリウレタンフォームをカーボンで補強しているストリンガーもありました。

これらはオーダーすることができます。お気軽にご相談ください~

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密度の高いポリウレタンで出来たストリンガー。
周りをカーボンでさらに固定します。

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フィンBOXの穴あけ

シェイプされたブランクスにフィンの穴をあけ、フィンボックスを樹脂で取り付けます。

フィンの角度は凄く重要で、注文されたサーフボードは同じモデルであってもユーザーによって求められている事が1つ1つ違うため、慎重に調整します。

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ブラッシング

カラーを注文されているボードはエアブラシで色を付けます。油性、水性の絵の具を使います。

日本人現役のクラフトマンが、海外シェイプを含めたROCK DANCE全てのサーフボードのブラッシングを担当しています。

何故2種類の絵の具があるのか尋ねてみたところ、エポキシラミネートの際に油性絵の具は変色してしまうため、水性を使うそうです。

ブランクスに色を付けることで重くなることもないそうです。

僕のサーフボードも、今度オーダーするときは色付けをお願いいたします~~!!

グラッシング・ラミネート

シェイピングしたブランクスを補強するために行う工程。

これは簡単に折れてしまうブランクスを補強するため、ガラス繊維のクロスをレジン(樹脂)で貼り付けます。

ただし、シェイパー理想のバランスを崩さぬよう丁寧に貼り付けなければいけない極めて重要な部分です。

それを当たり前のようにこなすクラフトマンシップは見事でした!

YOUTUBEでその工程を拝見できます。



ここで和紙にデザインをプリントしたロゴを注文通りにブランクスの上に貼り付けているんですね。

ロゴって完成したサーフボードの上に描いているのかと思っていました(笑)

ガラスクロス。

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色巻き

「色巻き」とは樹脂に絵の具を混ぜたものをクロスに貼り付ける方法があるそうで、色が濃くなりサーフボードにレトロ感が出ます。
オルタネイティブボードやロングボードにこの手法が多く使われているのですね。

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ROCK DANCEのサーフボードの白さが保つ秘密!

SSJのサーフボードが黄ばみにくい秘密を知博さんに教えていただきました!

他社が使っている従来のレジン。
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SSJが使っている濃いレジン。
色の濃さが目に見えてわかります。

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この濃さが他のサーフボードと比べて日焼けから白さを保つ秘密です。
他の工場がこの濃いレジンを使わない理由は、単純に難しいからだそうです。
クラフトマンの腕があってこそ出来ることなんですね!

ホットコート

ここでようやく後半作業!

ホットコートと呼ばれる、さらにレジンを塗り重ねる作業。

ラミネートとは違う種類の完全硬化するレジンを使い、強度をアップさせるために使用します。

硬化するまで丸1日かけるそうです。

バフ仕上げ

ロングボードとオルタネイティブボードはホットコートを二回するのがおすすめです。

理由は二回行うことで厚みと重さを出し、それをポリッシュで丁寧に磨くことで、

艶とレトロ感を出し、見た目がさらにカッコよくなります!

オルタナ系のサーフボードは手間暇を従来のサーフボードよりかけているため高価なのですね。

最後の仕上げ!サンディング。

硬化したレジンを削っていく人が「サンダー」と呼ばれている方たち。

ブランクスにレジンを塗り重ねているため、シェイパーが理想とする厚さ数ミリの誤差を直していくためのポジションです。

慎重に作業しているためお邪魔にならないようこっそりお写真を撮らせていただきました。

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各工程で不備がないかチェックをしていますが、サーフボードが出来上がった後にまた最終チェック(検品)をします。

担当によって最高の技術を持ったクラフトマンがいて、完璧なサーフボードが僕たちの元に届くんですね


工場見学を終えて

僕は今までサーフボードについて深く考えたことはありませんでした。考えなくても注文すれば当たり前にサーフボードが届くからです。

しかしそれまでの過程に最高の素材を最高の技術を持ったクラフトマン達が一切の妥協をせずに、

日々研究をして、より良いサーフボードを提供していこうという情熱に感銘を受けました。


世界で多くのユーザーが、ROCKDANCEのサーフボードを求めている秘密なんてものはなく、影の努力があってこそでした。

知博さんがお忙しい中、細かいところまでご説明頂いたのが何よりの証拠です。


皆さま、いかがでしたでしょうか。「MY サーフボード」がほしくなってしまったのではないでしょうか?

当店スタッフ一同、常にサーフボードについての最新の知識を工場などで学んでいます。

そのため、全てのユーザーさまに合わせたサーフボードを提供することが出来ます。

これからサーフボードのオーダーをご検討のお客様、ご相談、いつでもお待ちしております。

皆様のご来店、心よりお待ちしております。

サンチャイルド板坂





 


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